有馬記念
概要
有馬記念は日本競馬を代表するレースの一つです。
初開催は1956年(昭和31年)まで遡ります。
当時、日本中央競馬会理事長だった有馬頼寧氏が、競馬の人気向上とファン参加型のレースを目指して創設しました。彼の死後、彼の功績を称えて「中山グランプリ」から「有馬記念」に改称されました。
1年の競馬シーズンを締めくくるファン感謝のレースとして位置づけられ、現在でも「グランプリ」と呼ばれています。
有馬記念の大きな特徴は、出走馬の一部がファン投票で選ばれる点です。
これにより、競馬ファンが特に注目する馬が集まり、1年の締めくくりにふさわしいレースとなります。
有馬記念は国内でもトップクラスの高額賞金を誇り、2023年の優勝賞金は5億円でした。
有馬記念は日本競馬における「お祭り」として、競馬ファンだけでなく幅広い層に愛されています。
特にファン投票が反映される点が、レースへの関心をさらに高めています。
「どの馬が出走するのか」「どの馬が勝つのか」を予想する過程も大きな楽しみです。
過去の優勝馬には歴史的名馬が名を連ねます。
オグリキャップ、ディープインパクト、クロノジェネシスが挙げられます。
過去配当
年 | 単勝 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|
23 | 520 | 4,380 | 8,050 | 42,110 |
22 | 230 | 1,770 | 2,520 | 9,740 |
21 | 210 | 2,070 | 1,440 | 7,180 |
20 | 250 | 11,360 | 7,370 | 50,150 |
19 | 670 | 6,130 | 10,750 | 57,860 |
18 | 890 | 2,400 | 4,910 | 25,340 |
17 | 190 | 3,810 | 5,420 | 25,040 |
16 | 260 | 770 | 1,050 | 3,940 |
15 | 1,700 | 13,780 | 20,360 | 125,870 |
14 | 870 | 21,190 | 15,250 | 109,590 |
過去10年で馬券になった馬
年 | 着順 | 人気 | 馬名 | 所属 |
---|---|---|---|---|
23 | 1 | 2 | ドウデュース | 栗 |
2 | 7 | スターズオンアース | 美 | |
3 | 6 | タイトルホルダー | 美 | |
22 | 1 | 1 | イクイノックス | 美 |
2 | 6 | ボルドグフーシュ | 栗 | |
3 | 3 | ジェラルディーナ | 栗 | |
21 | 1 | 1 | エフフォーリア | 美 |
2 | 5 | ディープボンド | 栗 | |
3 | 2 | クロノジェネシス | 栗 | |
20 | 1 | 1 | クロノジェネシス | 栗 |
2 | 11 | サラキア | 栗 | |
3 | 2 | フィエールマン | 美 | |
19 | 1 | 2 | リスグラシュー | 栗 |
2 | 3 | サートゥルナーリア | 栗 | |
3 | 4 | ワールドプレミア | 栗 | |
18 | 1 | 3 | ブラストワンピース | 美 |
2 | 1 | レイデオロ | 美 | |
3 | 9 | シュヴァルグラン | 栗 | |
17 | 1 | 1 | キタサンブラック | 栗 |
2 | 8 | クイーンズリング | 栗 | |
3 | 3 | シュヴァルグラン | 栗 | |
16 | 1 | 1 | サトノダイヤモンド | 栗 |
2 | 2 | キタサンブラック | 栗 | |
3 | 3 | ゴールドアクター | 美 | |
15 | 1 | 8 | ゴールドアクター | 美 |
2 | 5 | サウンズオブアース | 栗 | |
3 | 4 | キタサンブラック | 栗 | |
14 | 1 | 4 | ジェンティルドンナ | 栗 |
2 | 9 | トゥザワールド | 栗 | |
3 | 1 | ゴールドシップ | 栗 |
過去データから分析した好走傾向
前走G1が優勢
過去10年間で馬券になった30頭中25頭が前走国内G1に出走していました。
複勝率は22%と他のクラスに比べても高い傾向にあります。
中でも前走を5着以内に入っている馬に絞ると、複勝率36%と更に高くなります。
トップクラスの馬同士が揃うレースで掲示板にのることが出来るのは、高い能力があり、良好なコンディションであることの証明となるからと考えます。
3番人気以下が安定
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1 | 5-1-1-3/10 | 50% | 70% |
2 | 2-1-2-5/10 | 20% | 50% |
3 | 1-1-3-5/10 | 10% | 50% |
4 | 1-0-2-7/10 | 10% | 30% |
5 | 0-2-0-8/10 | 0% | 20% |
過去10年間で馬券になった30頭中17頭が3番人気以下でした。
最も成績が良いのは1番人気で、5勝を挙げています。
2~3番人気も安定して馬券に入っていました。
支持を集める馬の信頼度が高いレースといえます。
おすすめ書籍
ザ・ロイヤルファミリー
馬主視点で日本競馬の流れを知る事が出来ます。
ギャンブルだけじゃない、別の視点を持つきっかけとなりました。
競馬に興味があり、何か読みたい人にオススメの一冊です。
小説は少しずつ読むタイプですが、この作品は一気読みしてしまいました。
優駿
オラシオンという競走馬を中心に織りなす人間模様を描いた作品
今まで考えたことのなかった、生産者に興味を持つきっかけとなった作品です。
馬券とは違った角度から、競馬という文化を知ることが出来ました。
予想
本命はダノンデサイルです。
ダノンデサイルは2024年の日本ダービーを制した実績があり、クラシック戦線でのパフォーマンスが非常に高い点を評価しました。
日本ダービーを勝利したことで現3歳世代のトップホースであることが証明されているからです。
能力の点では底が知れず、3歳の後半に入るこの時期、特にクラシックホースは大きな成長を遂げるケースが多いです。
有馬記念までの調整次第でさらなる上昇が見込まれます。
適正面では、日本ダービーの舞台である東京芝2400mはスタミナと瞬発力の両方が求められるため、同じくタフなコースである中山芝2500mでも力を発揮できる可能性があります。
また、コーナリング性能が高く、瞬時に加速する能力があるため、中山のような小回りコースでもスムーズに立ち回れるでしょう。
ドウデュースが除外となり、想定1番人気馬がいない状況では、各馬の実力差が縮まり、クラシックホースであるダノンデザイルの存在感が際立つことになります。
ダノンデサイルは、日本ダービー馬としての実績と成長力を兼ね備えています。
中山コースへの適応が鍵となりますが、スピードとスタミナを活かした競馬ができれば、他馬を抑えて栄冠を掴む可能性が高いとみて本命としました。
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