「複勝転がしで資産を増やして、FIREを目指す!」
競馬ファンなら、一度は夢見るロマンのあるプランですよね。
確かに複勝馬券は的中率が高く、特に単勝1倍台の本命馬なら「ほぼ鉄板」と思えることも多い。
でも本当に、複勝転がしだけで資産を増やし続けられるのでしょうか?
ここでは、単勝1倍台の複勝信頼度のリアルと、
数字に隠された“2000人に1人”しか勝ち残れない現実を分かりやすく解説します。
単勝1倍台の複勝率は“約80%”の鉄板級
まずデータから。
JRAの公式成績や、過去の膨大なレースデータをもとにすると、単勝1倍台の馬の複勝率はおおむね80%前後になります。
「10回走れば8回は馬券圏内に入る」
――こう聞くと、かなり信頼できそうに思えますよね。
実際、2024年の年間成績でも複勝率80%超えという騎手や厩舎は珍しくありません。
数字だけ見れば、「よし、これで転がせば完璧だ!」と考えたくなるのも自然です。
それでも20%の“事故”は必ず起きる
しかし、競馬は生き物のスポーツ。
どれだけ強い馬でも、不利を受けたり、馬の気分が乗らなかったり、馬場に合わなかったりすることがあります。
つまり、20%の“飛ぶリスク”は必ず存在するんです。
10回に2回は外れる――。
これを無視して「永遠に複勝転がしすれば勝てる!」と思うのは、ちょっと危険です。
50回連続的中の確率は“2000人に1人”
では実際に、複勝率80%の馬を選び続けた場合、どのくらい連続的中できるのか?
計算すると、こうなります。
複勝率80%の馬を 50回連続で当てる確率 = 0.8の50乗 ≒ 0.048%
数字だけ見るとピンとこないかもしれませんが、これは 2000人に1人しか成功しないレベル です。
満員電車の乗客2000人のうち、たった1人。
大きな高校の全校生徒の中に1人いるかどうか。
そのくらい“狭き門”なんです。
つまり、「複勝転がしでFIRE!」なんて夢は、2000人の中でたった1人の椅子を奪い続けるくらい難しい。
もし実際に成功した人がいたら、もはや競馬界のレジェンドと言えるでしょう。
なぜ「複勝転がし」が人気なのか?
では、どうしてそんな難易度なのに複勝転がしが人気なのか。
理由はシンプルで、「小さくても勝ちやすい」からです。
1000円から始めて、複利のように転がしていけば、10回的中で倍々ゲーム。
実際に少額からでも大きく育てられる、夢のある戦略に見えます。
さらに、他の馬券と違って「ハズレる確率が低い」ため、心理的にも続けやすい。
これが、多くの競馬ファンを惹きつける理由です。
じゃあ複勝転がしは“無理ゲー”なのか?
ここで勘違いしないでほしいのは、
「複勝転がしは絶対無理だからやめろ!」と言いたいわけではない、ということ。
むしろ逆で、戦略次第では十分に活用できるんです。
例えば、
10回や20回で利益を確定する 途中で利益を抜いてリスクを減らす 複勝率80%の中でも“より堅い条件”を探す
こうした工夫をすれば、複勝転がしは「ロマン」から「現実的な投資」へと変わっていきます。
単勝1倍台でも油断は禁物
最後にもう一度強調したいのは、
単勝1倍台だからといって100%安全ではないということ。
過去には、誰もが「絶対大丈夫」と思った1倍台の馬が馬群に沈んだケースなんて山ほどあります。
むしろ、1倍台だからこそ妙味が薄く、飛んだときのショックが大きい。
だからこそ、データを信じすぎずに「どこで利益を確定させるか」を決めておくことが大事です。
まとめ:夢を見るのも大事。でも現実を知ってこそ楽しめる
複勝転がしは、確かに夢があります。
複利のように増えていく感覚はクセになるし、「あと数回当てれば資金が倍!」というワクワク感はたまりません。
でも同時に、2000人に1人しか成功しない難易度であることも忘れてはいけません。
ロマンを追うか、現実的に利益を積み重ねるか。
どちらを選ぶかはあなた次第ですが、数字を知って挑むのと知らずに挑むのとでは、楽しみ方がまるで変わります。
競馬はあくまで“楽しむためのもの”。
夢を見つつ、冷静に遊ぶ。
それこそが、長く続けるための一番のコツかもしれませんね。
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