東海S(プロキオンS)
こんにちは。
今回は夏のダート重賞「東海ステークス(プロキオンステークス)」。
東海ステークス(プロキオンステークス)は、例年7月ごろに行われるG3戦で、ダート1400mを舞台にしたスピード勝負が魅力的な一戦です(開催場によってはダ1700mで行われた年もあります)。
本記事では2015年~2024年の過去データをじっくり振り返りながら、今年の予想に役立ちそうなポイントを解説します。
中には思わぬ穴馬が台頭するレースでもあり、毎年大きな注目を集めています。
それでは早速、データの傾向を探っていきましょう。
2025年より「プロキオンステークス」から「東海テレビ杯東海ステークス」に競争名が変更されました。
この記事では、プロキオンステークスのデータを元に分析します。
概要
東海ステークス(プロキオンステークス)は、主に中京・小倉などのダート1400m(一部の年で1700m)で行われるG3競走です。
- 出走条件:3歳以上
- 別定戦:重賞実績のある馬や、近走で好成績を残している馬は斤量がやや重くなるケースあり
夏の暑い時期に行われることから、調整や仕上げ具合が馬によってまちまち。距離適性はもちろん、馬場や展開、さらには乗り替わりなどの要素も絡むため、過去のデータを活用した予想がかなり重要なレースです。
2025年は中京1400mで施行されます。
過去配当
単勝 | 馬単 | 3連複 | 3連単 | |
---|---|---|---|---|
24 | 170 | 800 | 11,250 | 25,360 |
23 | 480 | 1,320 | 2,080 | 9,310 |
22 | 700 | 42,130 | 147,360 | 719,650 |
21 | 1,980 | 95,600 | 338,400 | 1,944,140 |
20 | 1,100 | 41,200 | 140,380 | 826,670 |
19 | 650 | 3,720 | 3,530 | 19,210 |
18 | 780 | 5,030 | 4,400 | 25,410 |
17 | 700 | 2,010 | 2,810 | 16,380 |
16 | 330 | 1,440 | 1,020 | 4,510 |
15 | 670 | 3,940 | 10,480 | 55,100 |
過去10年で馬券になった馬
着順 | 人気 | 馬名 | 所属 | |
---|---|---|---|---|
24 | 1 | 1 | ヤマニンウルス | 栗 |
2 | 3 | スレイマン | 栗 | |
3 | 12 | マリオロード | 栗 | |
23 | 1 | 2 | ドンフランキー | 栗 |
2 | 1 | リメイク | 栗 | |
3 | 5 | オメガレインボー | 栗 | |
22 | 1 | 4 | ゲンパチルシファー | 栗 |
2 | 14 | ヒストリーメイカー | 栗 | |
3 | 12 | サクラアリュール | 栗 | |
21 | 1 | 9 | メイショウカズサ | 栗 |
2 | 14 | トップウイナー | 栗 | |
3 | 12 | メイショウウズマサ | 栗 | |
20 | 1 | 5 | サンライズノヴァ | 栗 |
2 | 8 | エアスピネル | 栗 | |
3 | 9 | ヤマニンアンプリメ | 栗 | |
19 | 1 | 2 | アルクトス | 美 |
2 | 3 | ミッキーワイルド | 栗 | |
3 | 4 | ヴェンジェンス | 栗 | |
18 | 1 | 5 | マテラスカイ | 栗 |
2 | 1 | インカンテーション | 栗 | |
3 | 2 | ウインムート | 栗 | |
17 | 1 | 5 | キングズガード | 栗 |
2 | 1 | カフジテイク | 栗 | |
3 | 6 | ブライトライン | 栗 | |
16 | 1 | 1 | ノボバカラ | 美 |
2 | 3 | ニシケンモノノフ | 栗 | |
3 | 2 | キングズガード | 栗 | |
15 | 1 | 4 | ベストウォーリア | 栗 |
2 | 2 | コーリンベリー | 栗 | |
3 | 8 | キョウワダッフィー | 栗 |
過去データから分析した好走傾向
1.前走レースと好走傾向
- 前走G3・OPクラス:
平安ステークス(ダ1900m)や天保山ステークス(ダ1400m)、雅ステークス(ダ1800m)を経由してきた馬が多く上位に進出。
例)2024年3着スレイマン(前走平安S)、2019年3着ヴェンジェンス(前走天保山S)など。
特に平安Sを好走してきた馬は距離が微妙に異なるものの、長めのダート実績を武器に馬群でもまれにくい先行策を取れるケースが多いようです。 - 前走ダ1200m~1600m:
ダート短距離を主戦場とする馬が、ここで距離延長してくるパターンも目立ちます。2023年勝ち馬のドンフランキーは前走ダ1200m→ここでダ1400mとなり、持ち前の先行力を活かして押し切り勝ち。
同様に、2018年2着インカンテーションも前走かしわ記念(ダ1600m)で好走してからの距離短縮で結果を残しています。
2.脚質と展開
過去の結果からは、先行・好位勢が圧倒的に有利な傾向が見られます。
- ダート1400mはスタートからコーナーまでも比較的短いため、前に行き切れる馬がそのまま押し切るパターンがよくあります。
- 特に雨などで馬場が重くなった年は、前が止まりづらく、逃げ・先行決着になりやすいですね。
一方で、不良や重馬場でハイペースになりすぎると、差し馬が台頭する年もあります。例として2018年(不良馬場)は、逃げ馬が圧倒的に強かった一方で、展開利を受けた先行・中団馬が2着~3着に食い込んでいます。馬場状態がどうなるかで、脚質傾向も変化しやすいレースと言えるでしょう。
3.人気薄の激走例
1番人気や2番人気が勝つケースも多いのですが、3着以内となると意外な穴馬の激走例が散見されます。
- 2024年のマリオロード(12番人気3着)
- 2022年のサクラアリュール(12番人気3着)
- 2021年のトップウイナー(14番人気2着)
これらは、スタート後に積極的なレース運びをした結果、スムーズに脚を使えて上位争いに加わったケースが多いです。人気薄でも馬場や展開が向きそうなタイプは要チェック。
4.斤量・年齢
- 近年は、4~6歳牡馬の活躍がやはり目立ちます。6歳以上でも大敗続きではなく、重賞実績があるようなキャリア豊富な馬が人気薄で激走するパターンもあります。
- 牝馬では、2020年にヤマニンアンプリメ(6歳)が3着に食い込んだり、2015年にコーリンベリー(4歳牝馬)が2着に入るなど、スピードと先行力が武器のタイプが台頭することがあります。
- 別定戦のため、前走実績がある馬は58kgや59kgを背負うこともしばしば。馬格がありパワーに優れた馬は多少の斤量増でも崩れにくい傾向があるため、斤量を苦にしないかどうかは重要な見極めポイントです。
■今年の東海ステークス(プロキオンステークス)予想ポイント
さて、ここからは2025年の東海ステークス(プロキオンステークス)を想定した際の予想ポイントをご紹介しましょう。
先ほどの過去データを踏まえると、チェックしておきたい点は以下の4つです。
- 前走で格のあるレースを走ってきた馬
平安ステークスや京都・阪神のオープンクラス(天保山Sなど)で上位に来た馬は、状態の良さや相手関係の目安として評価しやすいです。人気に関わらず、侮れない存在でしょう。 - 距離変更(延長・短縮)を苦にしない先行タイプ
東海ステークス(プロキオンステークス)では、前走ダ1200mやダ1800mから臨む馬が好走する例が少なくありません。その際に最初の1~2ハロンでどこまで良い位置を取れるかがポイントです。もともと行き脚がある馬なら、距離延長でも力を出し切れる可能性が高いでしょう。 - 馬場傾向を見極める
夏場の開催は雨で馬場が渋るケースもあり、その際は先行押し切りが増える傾向があります。反対に、極端なハイペースになれば中団や差し馬が浮上する余地も。いずれにせよ、当日の馬場状態を直前にしっかり確認し、その日のレースの傾向を把握しておくことが重要です。 - 人気薄の“逃げ・先行馬”に注意
過去に二桁人気の大穴が3着に入ったケースは、逃げ争いがスムーズに決まったことが大きな要因でした。もし他に先行馬が少なく、「この馬がハナを取れそうだ」と思われる馬がいれば、人気薄でも馬券に加えてみるのがオススメです。
■具体的な馬券戦略
- 馬単や3連複での“手広くフォロー”
過去を振り返ると、1番人気が飛ぶまではいかなくても、3着付けに思わぬ伏兵が来やすいレースです。固めの本命軸がいても、「3着ヒモ荒れ」を見込んだ買い方をしておくと配当妙味が狙えます。 - 当日の馬場コンディションと脚質傾向を重視
ダートで不良~重となった場合、スピードが出やすいぶん前に行く馬がさらに有利になるか、逆にペースが速すぎてバテ差しが決まるか、直前のレース結果を常にチェックしておくことが大事です。 - 前走の負けが度外視できる馬を拾う
ダート重賞では、G1や地方交流重賞で大敗していても、条件が合えば一変することがよくあります。プロキオンステークスはローテやコース形態の変化による上積みが大きいので、前走着順だけで見切るのは危険です。
■まとめ:過去データを活かしてレース展開をイメージしよう
ここまで、東海ステークス(プロキオンステークス)の過去データや傾向、そして予想に役立つポイントを一挙にご紹介してきました。ダート1400mは先行有利でありながら、騎手や馬場、ペース次第で差し脚も台頭する“読み合い”が多いレースでもあります。加えて、斤量や前走レースの格、そして馬の年齢・性別による適性など、押さえておくべきファクターが多彩です。
一方で、二桁人気の馬が上位に突っ込んできた年もあるように、穴馬の激走が起こりやすい要素も備わっています。したがって、当日の馬場傾向を加味して「どの馬が先手を奪えるか」「どの馬が展開利を得そうか」を考え、人気サイド+穴馬をうまく組み合わせる馬券作戦が吉と言えるでしょう。
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