マーチステークスとは
基本情報
- 日程:2025年3月30日(日)
- 場所:中山競馬場
- 距離:ダート1800メートル
- 出走条件:サラ系4歳以上(国際競走・ハンデキャップ戦)
マーチステークスは、フェブラリーステークスや地方交流重賞など、上半期のダート路線で活躍を狙う馬たちが集う重要な一戦です。中山ダート1800メートルという独特の舞台で行われるため、スタミナと器用さが求められます。
レースの概要
- スタート直後に坂を上るコース形態
ホームストレッチ入り口付近からスタートし、急坂を含む上りをこなして1~2コーナーへ進みます。 - 下り坂でスピードが上がりやすい中盤
1~2コーナーの中ほどをピークとして下りに転じるため、ペースが上がりやすいのも特徴です。 - 最後の直線は短めだが急坂が待ち受ける
ゴール前308メートルという短い直線に再び上り坂。先行勢も後方勢もそこで脚を使うため、差しが決まるかどうかは展開次第です。
こうしたコース特性ゆえに、機動力やスタミナ、そして枠順や位置取りによるロスの少なさが大きく結果を左右します。
過去の1着馬のその後の活躍
マーチステークスは、その後の重賞やG1戦線につながるステップレースにもなっています。なかでも、近年大きな飛躍を遂げた3頭を挙げてみましょう。
- メイショウハリオ(2022年優勝)
- このレースを勝利した翌年以降、交流G1や中央のダート重賞でも活躍し、ダート界で一躍注目の存在に。
- 先行・中団差しと多彩な脚質でレースの流れに対応できる器用さを武器としました。
- インカンテーション(2017年優勝)
- ベテランの域に達してからも重賞路線で活躍し、地方交流G1でも上位争いを演じました。
- 地味な人気でも本番でしぶとい走りを見せ、「激走タイプ」としてファンを沸かせる存在に。
- スワーヴアラミス(2020年優勝)
- マーチステークスを制した後、他のダート重賞も複数回好走。
- パワー型の先行力を武器に、力の要るダートコースを得意として存在感を示しました。
こうした馬たちのように、マーチステークスをきっかけにダート中長距離路線で地位を確立していくケースが多々あります。2025年もここから新たなスターホースが誕生するか、期待が高まります。
2. 過去データから探る傾向
ここからは過去10年間(2015年~2024年)のマーチステークスの結果データをもとに、1着~3着に入った馬たちの特徴を分析し、予想に役立つポイントを探っていきます。近年はダート路線の層が厚くなってきており、波乱の決着も少なくありません。しっかり過去データをチェックして傾向を掴みましょう。
2-1.人気の傾向
- 勝ち馬の単勝人気
近10年の勝ち馬の人気は以下のとおりです:勝ち馬の単勝人気。
1番人気が勝った年は2020年だけ。むしろ5番人気以下から勝ち馬が出るケースが多いのが特徴です。
2024年 | 7番人気 |
2023年 | 5番人気 |
2022年 | 2番人気 |
2021年 | 6番人気 |
2020年 | 1番人気 |
2019年 | 8番人気 |
2018年 | 2番人気 |
2017年 | 10番人気 |
2016年 | 8番人気 |
2015年 | 6番人気 |
- 1~3着まで視野を広げると波乱度アップ
3着以内に激走する人気薄馬もたびたび見られ、毎年のように馬連・3連単の高配当が飛び出しています。中穴~大穴も含めて注目しておきたいレースです。
2-2.枠番の傾向
過去の馬番を細かく見てみると、内枠・外枠ともに満遍なく好走例が散らばっています。中山ダート1800mはスタートしてすぐ急坂・1コーナーというレイアウトなので、極端な外枠だとスタート直後に距離ロスが生じやすい一方、うまく先行策に出て押し切るケースも。また、内枠でも包まれて位置取りを下げてしまうと結果を出しづらい面があります。
- 一概に内有利・外不利とは言い難い
ペースや脚質次第で枠の有利不利が変わるため、メンバー構成を見て隊列の形成を想定するのが重要です。
2-3.血統の傾向
- ダート実績のある父系が多数
エンパイアメーカー系やキングカメハメハ系、ゴールドアリュール産駒など、実績あるダート血統が勝ち馬・連対馬にしばしば登場しています。 - サンデーサイレンス系×パワー型母父
母父にクロフネやブライアンズタイムなど、パワーを補完する血統を持つ馬もしばしば好走。中山ダートの“坂+パワー”というコース特性を考えると、スタミナとパワーを兼備した血統背景がプラスに働くようです。
2-4.騎手や調教師の傾向
- ローカル・中央問わず多彩な騎手が参戦
地方からの参戦や、トップジョッキーの腕試しの場でもあり、固定した騎手が連勝するというよりは毎年乗り替わりや新顔騎手での好走が見られます。 - 関東馬・関西馬の差は少ない
関西馬が強い年もあれば、関東馬が意外性のある激走を見せる年もあります。トレセンの東西に偏りは少なく、むしろ馬の適性やハンデが結果を大きく左右します。
2-5.脚質の傾向
マーチステークスは先行有利と思われがちですが、過去10年の勝ち馬を振り返ると、以下のように多様です。
- 逃げ・先行で押し切り
2016年(ショウナンアポロン)のように、逃げて直線まで脚色衰えず粘り込むパターン。 - 中団前後からの抜け出し
中山ダートは直線が短いとはいえ、早め進出から押し切る先行・好位差し型が多く見られます。 - 差し・追い込みも一定数決まる
2019年(サトノティターン)や2022年(メイショウハリオ)のように、後方から脚をためて直線で伸びて勝つケースも。
結論としては、極端な脚質に偏りすぎず「展開がハマればどの脚質でも勝負になる」レースと言えます。ただし、後ろすぎる位置取りだと4コーナーまでに前団に接近できないと厳しいので、道中の仕掛けどころが重要です。
2-6.前走の傾向
前走レース
- 総武ステークス(中山1800m)やポルックスステークス(中山1800m)、仁川ステークス(阪神2000m)など、同じような時期のダート重賞・オープン特別からのローテが多めです。
- G1フェブラリーステークスから距離延長で臨む馬もいれば、地方交流G1(東京大賞典やJBCなど)で力試しをしてきた馬も見られます。
前走人気と着順
- 前走で上位人気&好走していた馬が、そのままマーチステークスでも人気になることもありますが、前走で凡走して人気落ちしている馬が巻き返す例もしばしば。
- 前走が着順以上に内容が良かった(スムーズな先行策や、直線で不利を受けつつの追い上げなど)馬に要注目です。
前走脚質
- 先行策から粘り込んで勝ち負けしていた馬は、そのまま同じ脚質でマーチステークスでも好走しやすい印象。
- 後方待機策の馬は、前走で不利がありながらも上がり最速に近い脚を使っているようなら、巻き返しの可能性大。
3.まとめ
傾向のまとめ
- 人気のバラつき
- 1番人気が勝つ年もあれば、10番人気の大穴が激走する年もあるなど、波乱含み。
- 枠順はさほど気にしすぎない
- 内外ともに勝ち馬・上位馬が出ており、一概に枠の有利不利は断定できない。
- 血統はダート実績血統が中心
- エンパイアメーカー系、キングカメハメハ系など、パワーとスタミナを兼ね備えた血統が好成績。
- 脚質は展開次第
- 逃げ切り、好位差し、追い込みも決まるレース。中山ダート1800m特有のペース配分がカギ。
- 前走は同時期のOP特別や重賞が多い
- 総武S、ポルックスS、仁川Sなど、同条件・同距離近辺からのステップ組に注目。
傾向の特徴と活用方法
- 波乱傾向が強めなので、馬券は人気サイド+中穴・大穴の組み合わせが妙味大。
- 逃げ・先行ばかりでなく、後方からでも4コーナーで位置を上げていける機動力があれば浮上は可能。
- 血統面では「父か母父にパワー型ダート血統」を持つ馬を狙うのが定石。
- 前走大敗でも末脚の良さや展開負けをしていた馬なら、ハンデ戦での巻き返しに要注意。
2025年のマーチステークスは、ここまで紹介した過去のデータ・傾向を踏まえつつ、最終的には出走馬のハンデや展開を見極めることが重要です。ぜひ、これらのポイントを押さえながら予想を組み立ててみてください。
マーチステークスは、毎年の結果が波乱含みになりがちなハンデ戦。過去のデータやレース傾向をしっかり分析することで、思わぬ好配当も狙えるチャンスがあります。ぜひ過去の傾向を活かした予想で挑んでみてください!
予想
枠順確定後に更新します!
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