持込馬とは?【競馬の仕組みを知る】

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目次

第1章 持込馬ってなんだ?

競馬には「持込馬(もちこみば)」というカテゴリーがある。

これは、母馬が海外で受胎したまま日本に輸入され、国内で生まれた馬のことを指す。

もともと持込馬は「内国産馬」として扱われていたが、1971年にルールが変わり、外国産馬とほぼ同じ扱いを受けることになった。

デク

その結果、クラシックレースや天皇賞には出走できなくなってしまったんだ。

アワアワ

「えっ、それって不公平じゃないの?」

デク

そうだな。
競争の公平性というより、日本の生産界を守るための措置だったんだ。

日本競馬の歴史は、外国の血統を取り入れながら発展してきた。

しかし、外国の強い血統がそのまま持ち込まれると、日本の生産者が苦しくなる。

デク

だからこそ、持込馬を制限するルールが作られたんだ。

アワアワ

なるほどね。
でも、それって競馬の面白さには影響なかったの?

デク

もちろん影響はあった。
特に、この規制のせいでダービーに出られない名馬もいたんだ。

次の章では、持込馬の歴史をもう少し深掘りしていこう。

第2章:持込馬の歴史と規制の影響

持込馬の歴史は古く、昭和初期から存在していた。

例えば、マンノウォーの直仔である月友(つきとも)は、日本競馬史に残る大種牡馬となった。

アワアワ

マンノウォーって、あの伝説のアメリカ最強馬の?

デク

そうだ。
そんな名血が日本に入っていたんだ。

持込馬は、当初は自由にクラシックレースに出走できた。

しかし、1971年の規制によって状況は一変する。

デク

この年を境に、持込馬は日本ダービーや桜花賞、菊花賞などのクラシックレースに出られなくなってしまったんだ。

アワアワ

えー!
じゃあ、どんなに強くてもダービーに出られないの?

デク

その通り。
そして、この規制の影響を最も受けた馬がいる。
それが、伝説の名馬マルゼンスキーだ。

マルゼンスキーは1976年にデビューし、圧倒的な強さを誇った。

しかし、持込馬だったため、日本ダービーには出走できなかった。

アワアワ

なんでそんなことに……

デク

だから、ファンの間では幻のダービー馬って呼ばれているんだ。

この規制は1983年に撤廃され、再び持込馬もクラシックに挑戦できるようになった。

だが、その間に夢を絶たれた馬も多かった。

次の章では、そんな規制期間を乗り越えた名馬たちを紹介しよう。

第3章 規制の壁を超えた持込馬たち

持込馬が規制の影響を受けていた時代でも、その強さを証明した馬は多い。

その代表がマルゼンスキーメイワキミコだ。

マルゼンスキーは、日本ダービーには出られなかったが、レースに出るたびに圧倒的なパフォーマンスを見せた。

最終的には無敗のまま引退し、種牡馬としても成功を収めたんだ。

一方、メイワキミコは「持込馬」としてではなく、日本国内で血統登録された後に海外で種付けされたため、オークスに出走することができた

これが持込馬の定義の微妙な違いを生んでいたんだ。

アワアワ

えっ、それってズルじゃない?

デク

いや、ルールの範囲内でのことだ。
ただ、持込馬の扱いがどれだけ曖昧だったかがわかるだろ?

デク

この件について話すと長くなるからな。
改めて解説するとしようか。
解説記事はこちら

持込馬は規制によって一時的にクラシック戦線から閉め出されたが、それでも強い馬たちは、その実力を他のレースで証明した。

次の章では、規制解除後に活躍した持込馬たちを紹介しよう。

第4章 規制解除後の持込馬たち

1983年、ついに持込馬のクラシック出走制限が撤廃された。

これによって、新たなスターたちが誕生した。

例えば、ビワハヤヒデサクラローレルがいる。

ビワハヤヒデは1993年の菊花賞を制し、サクラローレルは1996年の天皇賞(春)を勝利した。

彼らは、日本競馬を代表する名馬として名を刻んでいる。

アワアワ

持込馬って、結局めちゃくちゃ強い馬が多いんじゃない?

デク

そうだな。
だからこそ、規制がなくなったことで競馬がさらに面白くなったんだ。

次の章では、現代の持込馬について掘り下げていこう。

第5章 現代の持込馬事情

持込馬の制度は現在も存在しているが、以前ほど目立つ存在ではない。

これは、競走馬の輸入が自由化され、外国産馬の受け入れが進んだからだ。

とはいえ、持込馬としてキングカメハメハやエイシンフラッシュのような名馬も誕生している。

キングカメハメハは2004年の日本ダービーを勝ち、その後種牡馬としても大成功を収めた。

エイシンフラッシュも日本ダービーを制し、天皇賞(秋)での勝利も印象的だった。

アワアワ

じゃあ、今後も持込馬は活躍するの?

デク

それはわからないが、最近の競馬界では“ある動き”が注目されている。

次の章では、その動きについて詳しく話していこう。

第6章 持込馬の未来と、これからの競馬

近年、競馬の血統戦略はますます多様化している。

デク

持込馬の数は減少傾向にあるが、新たな方法で海外の血統を取り入れる流れが出てきているんだ。

アワアワ

例えば、どういうこと?

デク

それは……
“特定の血統戦略”が関係しているんだ。

アワアワが興味津々な顔をしている。

この話の続きは、また次の機会にしよう。

なぜなら、それは競馬の未来に大きく関わる話だからだ――

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