競馬用語 “これだけ辞典” 100選

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競馬用語解説

1. アガリ3F

レース最後の600m(=3ハロン)を計測したタイム。数字が小さいほど鋭い末脚を使った証拠で、差し・追込み馬の能力比較に重宝する。ハイペースでは全体的に遅くなるので単純比較は注意が必要。

2. 追い切り

出走直前に行う最終調整の強め調教。時計・手応え・併走馬との先着などを総合して仕上がりを判断する。良い追い切りは「目一杯ではなく楽に好時計」がセオリー。

3. オッズ

配当倍率を示す数字。人気と期待値のバランスを読むヒントになる市場の声。

4. 位置取り

レース中のポジション。前・中・後方の選択が展開の命運を分ける。

5. 斤量

馬が背負う重さ(騎手+装具)。1kgで約0.2秒、1馬身前後の影響とも言われる。ハンデ戦では軽斤量の穴馬が激走しやすい。

6. クラシック

3歳限定の主要GⅠ(皐月賞・日本ダービー・菊花賞/牝馬三冠は桜花賞・オークス・秋華賞)。血統価値が跳ね上がるため陣営の本気度が段違い。

7. コース取り

内外どのラインを通るかの選択。距離ロスと馬場状態の天秤で勝負が決まる。芝は「内=距離ロス小」「外=伸びやすい」傾向が多いが、開催後半は内が荒れやすい。馬の走りやすい馬場を読んだ騎手の技量が光るポイント。

8. 差し

中団から直線で前を捕える脚質。展開読みと進路確保、上がりの切れがカギで、前が壁になる“詰まる”リスクも背負う。上がり最速を出しても届かないケースを「脚を余す」と呼ぶ。

9. 仕上がり

毛ヅヤや筋肉の張りなど総合的コンディション。馬体重・毛ヅヤ・トモの張り・歩様など総合的な出来。叩き良化型は一戦目より二戦目でグッと上向くことが多い。ピークにあるかどうかを見極める。

10. スローペース

前半がゆったり流れた展開。逃げ・先行が残りやすく、差し追込みは届きにくい。ラップが遅い=楽に脚を溜められる点もポイント。

11. 叩き2走目

休み明けを1度使われた次走。実戦で息が整い大幅上積みが見込めることが多い。人気薄でも侮れず、妙味を生むキーワード。

12. 単勝

1着馬を当てる最もシンプルな馬券。的中率は低いが配当は安定しやすい。資金配分をしやすく、回収率重視派に支持される買い方。

13. ダート

砂コース。パワーとダッシュ力が要求される。米国血統やダート向きサイヤーが走る傾向で、芝替わり×ダート血統は狙い目。

14. 内枠

1〜2枠などコースの最内より。距離ロスが少なく先行馬には有利。ただしゴチャつきやすく、スタートが下手な馬にはリスクも。

15. 逃げ

スタートからハナを切る脚質。スローペースに持ち込めると粘り込みが期待できる。マイペースで行けるかが極めて重要。

16. ハイペース

前半が速く流れる展開。後半バテる馬が続出し、差し追込みが台頭しやすい。ラップ比較で判断可能。

17. ハミ

馬の口に装着する金属。ハミを取る=前向きで推進力がある、噛む・ハミ噛み=折り合いが悪い状態を指す。

18. 馬体重

当日の体重変動で成長か太目残りかを見極める。体型と歩様の軽さも要チェック。

19. 馬単

一着二着を着順通り当てる券種。馬連より配当妙味が高い。

20. 不良馬場

ぬかるんだコンディション。パワー型と先行馬が台頭する傾向。

21. 馬なり

騎手が追わず馬の自発的走りに任せる状態。調教で「馬なり好時計」は仕上がり優秀のサイン。

22. マイラー

適距離が1600m前後の馬。スプリント寄りの先行力と中距離的なスタミナのバランスが鍵。東京1600mは実力が出やすい舞台。

23. ムチ

騎手が末脚を促す道具。叩いても反応が薄い馬は気性難か疲労が疑われる。ムチ連打よりリズム良い1発が効くことが多い。

24. 連闘

中1週以内で出走すること。疲労懸念がある一方、気配が良いときに“勢いで”もう1勝を狙う作戦もある。

25. 稍重

良馬場より水分を含むが走りやすさは残る状態。上がりがやや掛かり、パワーとスタミナの割合が増す。

26. ラップタイム

200m(1ハロン)ごとの通過タイム。前傾・後傾、瞬発力戦か持続戦かを読み解ける万能データ。過去ラップ比較で再現性の高いパターンを探れる。

27. 良馬場

水分含有が最も少ない理想的コンディション。高速決着になりやすく、切れ味自慢の馬が台頭する。

28. 枠番

同一色帽子で管理される出走ゲート番号。コース形状によって有利枠が存在し、外有利・内有利といった傾向分析は穴狙いの基本。

29. ワイド

選んだ2頭がどちらも3着以内で当たる馬券。的中率と配当のバランスが良く、初心者が成績を安定させやすい。

30. 外厩

トレセン外の育成牧場で行う調整施設。リフレッシュと高品質トレーニングで成績向上に寄与。実績豊富なノーザンF系外厩は要マーク。

31. 回収率

投資額に対する払戻総額の割合。100%超えでプラス収支。券種別・買い方別に記録し、長期的に“勝ちグセ”を付ける指標として欠かせない。

32. 的中率

購入した馬券が当たる確率。高めるほど心が安定するが、回収率とトレードオフになりやすい。自分に合ったバランスを探すことが重要。

33. ペースメーカー

ハナを主張して隊列を作る役割。陣営同士のチーム戦で用意される場合もあり、展開を大きく左右する。

34. トラックバイアス

馬場の内外や先行差しの有利不利を示す傾向。開催進行や当日の天候で刻々と変化するため、当日パドックや直前レースで早めにチェックしたい。

35. パドック

本馬場入場前の周回所。歩様や気配を読み取り最終ジャッジを行う場所。

36. フォーメーション

一着二着三着をグループで組む馬券構成法。点数を抑えつつ網羅性を高める。

37. 軸馬

複系馬券で中心に据える信頼度最高の一頭。ここが崩れると全崩れ。

38. ヒモ馬

軸を支える相手候補。人気薄を混ぜて高配当を狙う鍵。

39. 三連複

三着以内の三頭を順不同で当てる券種。高配当と的中率のバランス型。

40. 三連単

一着二着三着を順番通りに当てる最難関馬券。夢の万馬券が狙える。

41. 馬連

一着二着を順不同で当てる。難度と配当のバランスに優れる定番券種。

42. ジョッキー

騎手。騎乗技術やコース適性で馬の力を最大化するレースの演出家。

43. 先行

逃げの直後を追走する脚質。折り合いを付けて抜け出す勝ちパターンが多い。

44. 追込み

最後方から一気に差し切る脚質。ハイペースと広い進路が味方。

45. 上がり馬

近走急激に成績を伸ばしている成長株。勢いで重賞も突破することがある。

46. 放牧

牧場で休養しつつ軽い運動を行うこと。心身をリセットし次走へ備える。

47. ブリンカー

視界を制限する馬具。競走馬が両目の横を覆い余計な景色を遮断し、レースで前進へ集中力を高めるための馬具
。集中力を高めまっすぐ走らせる効果がある。

48. 仕掛け

騎手が促して加速を開始するタイミング。早過ぎても遅過ぎてもバテる。

49. 一変

馬が条件替わりや馬具変更で劇的にパフォーマンスを向上させること。

50. マクリ

向こう正面や三角から長く脚を使って進出する戦法。スタミナと底力が要求される。

51. 芝

天然芝コース。一般に速い時計が出やすく切れ味が重要。ただし北海道(札幌・函館)などに敷かれる 洋芝(ライグラス主体) はクッションが柔らかく、タイムが少しかかりパワーとスタミナがより問われるのが特徴。

52. 重馬場

水分を多く含んだ芝・ダートの状態。芝は時計は掛かり、ダートは時計が早くなる傾向。

53. 種牡馬(しゅぼば)

繁殖牝馬と配合して子を残す牡馬。産駒の成績次第で種付料が上下する。

54. 繁殖牝馬

交配して仔馬を産む牝馬。父系より母系が持続的に影響するため「名繁殖」は要注目。

55. 牝馬限定戦

牝馬だけが出走できるレース。斤量が軽く、気性面のデリケートさが勝敗を左右しやすい。

56. セン馬

去勢された牡馬。気性が穏やかになりレースに集中しやすいが、種牡馬にはなれない。

57. 新馬戦(メイクデビュー)

キャリア0戦馬だけで争うレース。血統・追い切り・仕上がりの比較が勝負ポイント。

58. 未勝利戦

勝ち星のない馬が出走。勝ち上がれずに抹消されるケースも多いサバイバル舞台。

59. 1勝クラス

旧500万下。中央競馬では昇級と降級のない現行条件戦の最初の壁。

60. オープンクラス

条件戦をすべて卒業した最高クラス。重賞とオープン特別がここに含まれる。

61. GⅠ(ジーワン)

格付け最高峰の“グレードワン”競走。賞金・名誉・種牡馬価値すべてが桁違い。

62. GⅡ

GⅠの前哨や古馬重賞が多い中級グレード。優先出走権がかかることも多い。

63. GⅢ

重賞への登竜門的位置づけ。ハンデ戦や地方交流で穴が出やすい。

64. リステッド競走

重賞のすぐ下に新設された国際格付け。賞金・格は重賞未満だが出走手当は高め。

65. 交流重賞

JRAと地方が共同で行うダート重賞。地方所属馬にとっては最高峰の大舞台。

66. 地方競馬

全国15主催者が行う公営競馬。ダート主体で夜間開催や地方騎手の活躍が魅力。

67. 即PAT

スマホ・PCから即日入金で馬券が買えるJRA公式ネット投票システム。

68. シャドーロール

額に巻く白い羊毛。視界を下に遮り、前方へ意識を集中させる馬具。

69. チークピーシーズ

顔の横に付ける布パッド。横の視界を狭め、まっすぐ走らせる効果がある。

70. パシュファイヤー

目の部分にメッシュが付いたフード。周囲をぼかし驚きを防ぐ“馬のサングラス”。

71. 乗り替わり

前走と異なる騎手が騎乗。手替わり効果で人気を集めることも逆もある。

72. 斤量減

前走より負担重量が軽くなること。1kg減で約1馬身有利とも言われる。

73. 二の脚

スタート後すぐ加速に乗る脚力。逃げ・先行型の生命線。

74. ゲート難

発馬機に入るのを嫌がる癖。イレ込み・立ち遅れの原因となり大きな減点材料。

75. 出遅れ

スタートでタイミングが合わず後手を踏むこと。脚質次第で致命傷。

76. ローテーション

出走間隔や使い分けの計画。理想は疲労とトレーニング効果のバランス取り。

77. 叩き良化型

実戦を一度使ってから大幅にパフォーマンスが上がるタイプの馬。

78. 休み明け

前走から長期ブランク後の出走。馬体充実か仕上がり不足かが焦点。

79. 使い詰め

短期間で連戦すること。反動による疲労や馬体減に注意。

80. 返し馬

本馬場で軽く流すウォーミングアップ。気配・脚取りを最終確認できる。

81. 砂を被る

ダートで前の馬の蹴り砂を浴びること。嫌がる馬は大外を回す必要がある。

82. スタートダッシュ

ゲートを出てすぐトップスピードへ乗る加速力。先行型ほど重要。

83. コーナーワーク

曲線部をいかに距離ロスなく回るかの技術。器用さと騎手の腕が問われる。

84. 直線一気

最後の直線だけで全馬を差し切る豪快な脚質。展開と馬場がハマると破壊力抜群。

85. アタマ差

ゴール板で0.1秒未満の僅差。「ハナ差」より大きく「クビ差」より小さい着差。

86. クビ差

馬の首ひとつ分の着差。

87. ハナ差

文字通り“鼻先”の差。最小単位の着差で勝敗を分ける。写真判定になりやすい接戦。

88. 写真判定

ゴール時の着順決定を写真で確認するプロセス。着差が極微の場合に実施。

89. 審議

斜行や接触などがあった際に着順確定を保留し裁決委員が映像確認する手続き。

90. 降着

他馬の進路妨害などで制裁を受け、着順を下げられる裁決結果。

91. 斜行

走行中に内外へ大きく寄れる行為。進路妨害として制裁対象になりやすい。

92. バテ

スタミナ切れで末脚が鈍る状態。ハイペースや距離延長で顕在化。

93. レコードタイム

コース・距離で史上最速の決着タイム。高速馬場やハイペースで更新されやすい。

94. スプリンター

主戦場が1200m前後の短距離巧者。スタートとトップスピードが最大武器。

95. スタミナ

長距離や厳しいペースを乗り切る持久力。血統・調教で大きく左右される。

96. 坂路調教

急勾配のダート坂を駆け上がる追い切り。心肺と筋力を強化しやすい。

97. ポン駆け

長期休養明けでも初戦から走るタイプ。放牧先で乗り込まれているケースが多い。

98. バウンド短縮

長距離→中距離→短距離と大きく距離を詰めるローテ。反動より新鮮味が生きる場合がある。

99. 折り合い(おりあい)

レース中に 馬と騎手がリズムよく“力みなく”走れている状態。

100. トライアルレース

本番GⅠへの優先出走権を懸けた前哨戦。仕上げ途上か本気かを見抜く目が重要。

さいごに

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