勝ってる時こそ敗北を意識せよ！

昨日今日とでメチャクチャ負けた。いつかこんな日が来るかと思っていたけど、思いの外早く来てしまった。悲しい。元々あったお金を増やしてたどり着いた場所だったから、失ったものは元金だけなんだけど、気持ち的には増やした金額分を失った感じがする。複コロを外したみたいな感情だろうか。

振り返ってみれば熱くなりすぎていた。冷静さを欠いてしまい、レースを待つという事が出来ていなかったように思う。脳内でアドレナリンが出まくって、「早く稼がなきゃって！賭けないと損するぞ！」って気持ちが僕のコントロール出来る範囲を超えてしまっていた。

ここで新しい発見があった。今までは負けが込んでいる時に、冷静さを欠くという事はよく知っていた。しかし、利益が自分の常識を超えたあたりから、冷静さを欠いてしまうという感覚があるという事気がついた。「もっと稼ぎたい！この手元を使えば一気にたくさん稼げる！」という欲望が暴走する。僕はこの欲望に抗う術を持っていなかった。

競馬というギャンブルの特性上、この感情はメチャクチャ危険。なぜなら一瞬で全てを失う可能性があるから。株やパチンコだったら、ジワジワ増えたり減ったりするけど、競馬はドンッと賭けたら当たるかどうか。大きく稼げるかもしれないけど、無くなってしまうかもしれない。あと、オッズが明確に出ている事が欲望を刺激する。なぜなら、どれだけ賭ければこれだけのリターンが得られるという事が明確に分かるからだ。今まで負けてた人が勝ってお金を持つようになると、この金を使ってもっと稼ぎたい、もっと勝ちたい、場合によってはこれまでの負けを取り返すんだ。と熱くなり始める。せっかく冷静に利益を積み上げていたとしてもだ。

僕の今回の敗因は、完全に冷静さを欠いたから。今までにない順調さで利益を積み重ねる事が出来たから、もっと勝ちたいという欲望に飲まれてしまった。金額が増えたとしても、今まで通りに積み重ねていけば良かったのにね。それにこれだけ勝っているんだから大丈夫という謎の余裕もあった。でも、その余裕が崩れるのもあっという間だった。

冷静さを欠くと悪い流れに飲み込まれやすくなる。今回はまさに負けパターンの典型で、買っても買わなくてもハズレるパターン。馬券を買ったら本命馬が負けて、馬券を見送ったら本命馬が圧勝する。この流れにガッチリとハマってしまった。

この負けが響きすぎて、今も引きずってるところがある。完全勝利じゃなければモヤモヤするけど、敗北はもっとモヤモヤする事をよく理解して、負けた時の痛みを味わいたくないと体が拒否するくらいじゃなきゃ勝てない。

今回は学びの多い敗北だった。

いや、日本にはすでに「勝って兜の緒を絞めよ」ということわざがあったわ。